特別支援学習会《第9期》3回目を行いました。
第3回テーマは「朝の目線」。
高杉先生が教室に入る瞬間の目線を動画で追うというものです。
教室に入った瞬間に何を見ているか。
そして、その一瞬で何を見取っていたのか。
毎日繰り返される何気ない教室の風景からも、
「なぜあの子は朝の課題に取り組んでいないのか」
「なぜ、その子は廊下にいたのか」
など、たくさんの情報とこれまでの実態把握を組み合わせながら、
瞬時に対応を判断していることが分かります。
毎回好評の「事例検討」。
たった数行の事例内容から、その子の発達や家庭環境、生育歴、症状までも想定できるところが圧巻でした。
事例分析の奥深さ、アセスメントの重要性を改めて感じさせられました。
第9期も残り1回。
2月22日(金)を予定しています。
参加者同士で分析を交流したり、対応を検討したりと、
学んだ知識をその場で使う「出力」の講座。
「ケーススタディ」に対して、学んだ知識をすぐに使って分析する。
極めて実践的な講座。
どうぞご期待ください。
以下報告です。
----------
特別支援学習会 第9期(3回目)
■日時:平成30年12月7日(金) 19:00~20:45
■場所:札幌市厚別区民センター(視聴覚室)
■テーマ『目線の技能を徹底解説!』
~特別支援の必要な児童が複数いる場合の対応~
■講師
高杉祐之 先生(江別市公立小学校 教諭)
■講座内容
【第1講座】19:00~19:10
サークル員講座「特別支援教育 重要用語の基礎知識」(石田)
【第2講座】19:10~19:30
プレイバック講座
「授業の中でのディスレクシア児童への対応」(高杉先生)
【第3講座】19:30~19:50
高杉先生はどこをどのように見ているか。
「朝、教室に入った時は、このように見る。気になる子がいる時の対応。」
(高杉先生)
休憩10分間
【第4講座】20:00~20:20
事例演習・・・
公募事例を参加者で検討(高杉先生)
【第5講座】20:20~20:45
Q&A(高杉先生)
■参加者
一般 12名
事務局 7名
講師 1名
計 20名
■アンケートから
(1)
見るだけではなく、何かの行動の背景を考える、普段の様子との違いを把握するということが大切なのだと思いました。(小学校女性)
(2)
アセスメントが取れていないとすばやく子どもの様子が見れないと感じました。見るだけではなくそこからこちらの側が読み解く力がないと難しいと感じました。(中学校女性)
(3)
意識的に見るクセをつけようと思いました。個々の特性を知る必要があると思いました。(高等学校男性)
(4)
私のクラスにも特定のことが極端にできない子がいるので参考になりました。SLDの子への手立ての例が、どんな子にも有効だなと感じました。"ほめる"こと、できていないなと反省しました。小さいこと、どんどんほめて子どもと接します。(小学校男性)
(5)
子どもの実態にただ対処していただけだったなあと感じました。アセスメントは大事だなと改めて思いました。すぐ取り組みたいと思います。(小学校女性)